視聴者と作る日イ関係 外交官が地元テレビのトーク番組出演 マカッサルの東本所長
南スラウェシ州在マカッサル出張駐在官事務所の東本真吾所長は1日、地元テレビ局「マカッサル・テレビ」のトーク番組「アイ・ラブ・マカッサル」に生出演し、日イの友好的な二国間関係やマカッサル事務所の活動についてアピールした。
先月16日に外務省が作成した日本広報DVD「ジャパン・ビデオ・トピックス」の放送を打珍した際、テレビ局から出演依頼があった。番組では5分間の日本の環境対策を紹介するDVDを放映。ペットボトルとコインを交換し、コインが公共施設で利用できるという仕組みに司会者は目を細めたという。
「日本の外交官が自分の口で日イ関係を語ることで、視聴者は日本を感じることができる」という東本所長。トークでは、日イ国交樹立55周年となる今年、二国間関係をより緊密化したいと強調。先月18日に安倍晋三首相が来イし、ユドヨノ大統領と両国の「戦略的パトーナシップ」を強化し、ASEAN外交5原則を発表したことを伝えた。
マカッサル事務所は1977年以降、同地域唯一の在外公館事務所として、マカッサルを支援してきた。
「マカッサルに初めて来たのは91年。ここの人々はとても優しかった」と当時を振り返る東本所長。司会者から「マカッサルに期待することは」と問われると、「日本にとってインドネシアはかけがえのない国。対等な二国間関係へと成熟していくことを期待する」と力を込め、視聴者へ「日本についてわからないことがあれば、いつでも事務所に来てください」と呼び掛けた。
■初のテレビ出演
09年までの総領事館時代を含んだマカッサル事務所の歴史の中で、外交官が地元テレビ局に出演するのは初。東本所長は「マカッサルの人に日本を少しでも身近に感じてもらうことができて良かった」と話した。