イ報道自由度7位上昇 国境なき記者団調査 記者への暴力は続発
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部パリ)がまとめた179カ国の報道自由度調査で、インドネシアは2011年の146位から139位へと順位を上げたが、記者への暴力事件は依然として頻発していると疑問符が付けられた。
調査によると、インドネシアは11年に上位だったマレーシア(145位)やシンガポール(149位)を上回った。ASEAN(東南アジア諸国連合)ではブルネイ(122位)、タイ(135位)に次ぐ3番目に報道の自由度が高い国となっている。
だが、先月31日にもマルク州で記者が国軍兵士から暴行される事件が起きたばかりで、暴力事件は依然発生している。独立ジャーナリスト連盟(AJI)によると、記者への襲撃や脅迫は12年56件あった。報道法律擁護協会も記者への暴力行為が96件あったと報告している。
報道の自由を守る独立組織・報道評議会のアグス・スディビヨ倫理委員長は地元メディアに「ランキング上昇はうれしいが、報道の自由度をより押し上げることが課題」と話した。