2012年の投資実績 過去最高の313兆 日本は前年67%増で2位

 投資調整庁(BKPM)が22日発表した2012年の投資統計によると、同年のインドネシアへの内外直接投資実績額(金融、石油・ガス除く)は、ルピア換算で前年24.6%増の313兆2千億ルピア(約2兆8800億円)で過去最高を記録した。昨年の成長の原動力になった外国直接投資は投資額全体の7割を占めた。ハティブ・バスリBKPM長官は今年の投資額目標を前年比24.6%増の390兆3千億ルピアに定めたが、労働争議の激化や最低賃金の大幅上昇など、投資環境をめぐる問題が顕在化しており、今後の政府の対応が注目される。

 外国直接投資(PMA)実績額は245億ドル(221兆ルピア、1ドル=9000ルピア換算)で、前年より26.1%増加。内国投資(PMDN)は前年比21.3%増の92兆2千億ルピアとなった。
 外国投資の国別で、日本は東日本大震災以後、企業の海外展開が加速し、インドネシアへの関心が高まってきたことを背景に、前年から67%の増加。25億ドルで国別で2位だった。日本の主要な投資分野はこれまで製造業だったが、今後は消費関連・サービス産業分野への投資が増加するとみられている。
 シンガポールが49億ドルで昨年に続き首位。昨年5位だった韓国が、12年は19億ドルで3位になり、米国4位、オランダ5位だった。第4四半期だけでは韓国が日本を抜き2位になった。
 外国投資の産業別では、鉱業が43億ドルで最大、全体の17%を占めた。化学・製薬産業(28億ドル)が前年から86%と大幅に増加した。運輸・倉庫・通信(28億ドル)、金属・機械・電器産業(25億ドル)、輸送用機器(18億ドル)が続いた。
 州別の外国直接投資は、西ジャワが42億ドル、ジャカルタが41億ドル、バンテンが27億ドル、東ジャワが23億ドル、東カリマンタンが20億ドル。
 島・地域別の投資額は、ジャワ島が全体の56.1%を占め、スマトラ島(15.3%)、カリマンタン島(14.5%)などが続いた。
 昨年第4四半期の内外投資額は前年同期比18.7%増の83兆3千億ルピアだった。

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