「厳選」10政党の争いに 来年選挙の政党番号決定 民主7 ゴルカル5  PDIP4

 総選挙委員会(KPU)は14日、中央ジャカルタの同委本部で2014年の国会、地方代表議会(DPD)、州、県・市の各地方議会選挙に参加する政党の政党番号を決める抽選会を開いた。今回の選挙では、1998年のスハルト独裁政権退陣後の選挙では最小となる10政党が議席を争う。
 抽選会には各党党首と幹事長が参加し、政党番号が入った筒を開け、番号が書かれた紙を報道陣に掲げた。現国会で大きな議席数を占める3大政党の民主党は「7」、ゴルカル党は「5」、闘争民主党(PDIP)は「4」だった。
 09年の前回選挙後に設立された新政党で唯一の参加となる国民民主(ナスデム)党は「1」。アフマッド・ロフィック同党幹事長は「『1』は勝利を意味する」と気勢を上げた。
 広範な自治権を付与され、全国で唯一、州、県・市議会議員選挙への参加が認められているアチェ州の地方政党3党の番号も発表された。元独立派武装組織・自由アチェ運動(GAM)を母体とし、最大議席を保有、現州知事を当選させたアチェ党は「12」となった。
■候補者名簿作成へ
 選挙運動の際に繰り返し掲げられる政党番号が決まったことで、来年の選挙へ向けた動きが本格化する。各政党は4月までに、国会、州議会、県・市議会議員の候補を募り、候補者名簿をKPUに提出。全国33州に各4議席が配分されている地方代表議会は、政党ごとではなく、独立候補として登録を受け付ける。
 翼賛体制下で3党に制限されていたスハルト独裁政権崩壊後、99年、日本をはじめとする各国・機関の監視の下、初めて開かれた総選挙には48政党が参加した。04年は24、09年は38と参加政党は増減したが、多党乱立の弊害を訴える声が続出。選挙結果の有効性や法律の違憲性を判断する憲法裁判所は昨年、改正総選挙法(2012年法律8号)の違憲審査で、KPUによる政党審査の厳格化を命じた。
 新政党法では「全州に党支部を持ち、かつ県・市の75%、その県・市にある郡の50%に支部がある」などと政党設立要件を厳格化。KPUに参加登録した新政党ら24政党は要件を満たさず、実態が不明瞭とみなされ落選し、豊富な資金力とメディア網を持つナスデム1党のみ審査を通過。参加政党は、国会に議席を持つ9政党と計10政党となった。

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