ウィンドウズ1割獲得も 首位アンドロイドは微減 出荷台数、全体の16%に 専門家「価格設定が影響」 今年のスマホ市場予測
米調査会社のインターナショナル・データ・センター(IDC)はこのほど、インドネシアにおけるスマートフォン(多機能携帯電話)OS(基本ソフト)シェアで、今年はウィンドウズが前年比7ポイント増の9%前後まで躍進すると予測した。専門家は、スマートフォン購買者の大部分が中間層で、価格設定がシェアの増減に大きく影響すると指摘。IDCインドネシアのスデフ・バンガ代表は一例として、ノキアのウィンドウズ搭載機種の販売価格帯が200万〜500万ルピア(約1万8千円〜4万5千円)程度と広いことを挙げ、HTCとサムスンも相次いで最新OSのウィンドウズ8搭載製品を発表していることもシェア拡大の要因になるとした。
昨年のスマートフォンOSシェアでは、首位はアンドロイドで56%。リサーチ・イン・モーション(RIM)社のブラックベリーが37%、米アップル社のiOSが3%、米マイクロソフト社のウィンドウズが2%と続いた。
今年のOSシェアでは、アンドロイドが53%、ブラックベリーが35%と微減すると予測。iOSは横ばいが続くとしている。
RIM社は近く最新OS「ブラックベリー10」を発表するが、製品価格が高めになることが予想されることから、バンガ代表は「成功は限定的なものになるだろう」と語った。
メーカー別の販売台数では、昨年、100ドル程度から購入できるアンドロイド搭載スマートフォンを販売したノキアが好調を維持。首位の座を守った。
バンガ代表は、ノキアとサムスン、RIMのほか、地場系のミトとクロスが販売台数で上位5位を占めるとしたが、詳細については明らかにしなかった。
■スマホ出荷、増加続く
バンガ代表によると、昨年のインドネシアで出荷された携帯電話は6千万台で、うち13%がスマートフォン。バンガ代表は「今年は16%、来年は22%まで比率が増えるだろう」と語った。