3大政党ら前哨戦へ 総選挙控え政治の年 15州で知事選

 国政選挙と大統領選挙を来年に控え、今年は政治色の強い年になると予想されている。今月から10月にかけ、全国15州で開かれる州知事選に絡む政党間の前哨戦が活発化。複数幹部の汚職疑惑で亀裂が広がるユドヨノ大統領の支持母体・民主党、ジョコウィ旋風を地方に拡散させて浮揚を狙うメガワティ元大統領の野党・闘争民主党(PDIP)、真っ先に大統領候補に名乗りを挙げたアブリザル・バクリー党首率いるゴルカル党ら大政党を中心に政界が動き出す。

 ブディオノ副大統領は2日、インドネシア証券取引所(BEI)で行われた大発会で「今年は政治の年。14年に向け、たくさんの政治活動が行われる」「晴天なのに船が不安定で沈没することがあってはならない」と述べ、政情が不安定となり、順調な経済に悪影響を与える可能性について懸念を示した。
 今年は今月22日の南スラウェシを皮切りに、パプア、西ジャワ、北スマトラ、東ヌサトゥンガラ、西ヌサトゥンガラ、バリ、中部ジャワ、南スマトラ、東カリマンタン、北マルク、マルク、東ジャワ、リアウ、ランプンの計15州で州知事選が行われる。
 今月9日以降には、総選挙委員会(KPU)が来年の国政選挙への参加資格を得た政党を公表する。4月の締め切りに向け、国会、地方代表議会(DPD)、州、県・市議会の議員候補登録が各地で始まり、各政党内で候補者名簿作成をめぐる動きが活発化する。
■党内部で引き締め
 インドネシア科学院(LIPI)の研究員、フィルマン・ヌル氏は「今年は国政選挙に向け、政党がそれぞれ内部の引き締めを図る年。中央執行委員会と歩調の合わない地方幹部らを交代させる動きも活発になるだろう」と予測する。
 党首や党出身閣僚を含む複数の幹部の汚職関与疑惑で激震が走る民主党について、党首の辞任を訴えてきた党報道官を解任するなど、幹部を刷新しながら党の姿勢を明確にしていく試みも始まっていると指摘する。
 また民主党は、昨年12月、汚職撲滅委員会(KPK)に汚職事件の容疑者に断定されたことを受け、辞任した民主党出身のアンディ・マラランゲン前青年スポーツ担当国務相の後任を近く決めるとみられる。憲法で3選が禁じられ、求心力低下が指摘されるユドヨノ大統領の閣僚人事に注目が集まる。
 ユドヨノ氏の後任選定に苦心する民主党は、足並みのそろわない連立与党のほか、ユドヨノ氏とメガワティ党首の間で確執が残るPDIPに接近する可能性もある。先月には、メガワティ氏の夫のタウフィック・キマス国民協議会(MPR)議長が、長女で同党国会会代表のプアン・マハラニ氏とともに大統領官邸でユドヨノ氏と面会し、和解ムードを演出した。
 ゴルカル党は昨年7月、早々とバクリー党首を党の大統領候補に選出したが、古参幹部のアクバル・タンジュン元党首らが党候補見直しを迫っており、一枚岩でないのが現状。選挙に向けた動きが活発化するにつれ、党内で攻防が繰り広げられることになりそうだ。(配島克彦)

政治 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly