帰省開始、ピークは16日 レバランまで1週間 従業員向けに無料バス
ムスリムにとって最も重要な祝日であるレバラン(断食明けの大祭)まで約1週間に迫り、首都圏では地方各地からの出稼ぎ者らが帰省を開始した。ピークは16日とみられ、首都圏から900万―千万、全国で2千万人の大移動で混雑が予想される。
地元メディアによると、12日、ジャカルタと西ジャワ州インドラマユを結ぶジャワ北岸道(パントゥラ)では帰省者の自動車やオートバイが増加し、早くも渋滞を引き起こした。
レバラン休暇を実家で過ごす帰省者は全国で2千万人に上ると予想されている。従業員向けに帰省用のバスを提供する企業も多い。
大手ジャムー(伝統薬)会社のシド・ムンチュル社は 310台の帰省バスを用意。12日、中央ジャカルタ・クマヨランの国際展示場(PRJ)から一斉に出発した。同社の無料帰省バスサービスはジャムーの売り子を対象に1991年から実施している。
アストラ・ホンダ・モーター(AHM)社も58台の帰省バスと帰省者のオートバイを運ぶトラックを24台用意した。バスは15日スマラン、ジョクジャカルタへ出発する予定で、従業員2400人が利用する見込みだ。
また例年、運転手の疲れなどからくる事故も問題となっている。昨年、レバラン期間中の交通事故は全国で4869件で死者数は633人。国家交通管理センター(NTMC)は事故防止のため、帰省前の車両整備や適度な休憩を呼び掛けている。