日本語能力試験 9300人が受験 高校生ら参加者1割増 国内7都市で開催
国際交流基金は2日、日本語能力試験をジャカルタ、メダン、バンドン、スラバヤ、デンパサール、ジョクジャカルタ、パダンの7都市で実施、約9300人が受験した。昨年12月の受験者数約8200人から約1割となる約千人増を記録した。
1984年、15カ国で開始された試験は年々規模を拡大しており、今年は世界63カ国で実施。インドネシアでは2004年から開催都市を4都市から7都市に増やした。同試験は日本語を母語としない人を対象に日本語能力の測定・認定を目的としている。
ジャカルタでは東ジャカルタのダルマ・プルサダ大学で試験が実施され、2600人が受験に臨んだ。バンドンで1800人、スラバヤで1500人、ジョクジャカルタで1300人、メダンで860人が受験した。インドネシアでは、ジャカルタのみ7月と12月の2回行われている。
国際交流基金ジャカルタ日本文化センターの担当者は増加理由について「インドネシア国内の高校で日本語を履修できるようになった2006年以来、日本語能力試験に挑戦しようという高校生の学習者が増加した」と語った。
現在、インドネシアの日本語学習者数は中国と韓国に次いで世界3位で、非漢字圏で世界最多となる約70万人。そのうちの約90%が高校生という。