モール開店待ちわびる 中央ジャカルタ・チキニ

 中央ジャカルタ・チキニ駅前のパサール(伝統市場)脇ではモール「チキニ・ゴールドセンター」の建設が進んでいる。12月初めにソフトオープンする予定だが、地下1階では八百屋や飲食店がすでに営業を開始。モールはパサールの一部を解体し建設していたこともあり、営業している商店のほとんどはパサールの元入居者。
 「早くモールがオープンしないとお客さんが来ないから営業が大変だよ」。元々、パサールで八百屋を営んでいたジュルティさん(32)は不満をもらす。以前は一日の売り上げが100万ルピアあったが、現在は30万ルピアほど。「まだパサールにお店はあるけど営業はしていない。ただ、将来的にはモール内のお店の方が売り上げが多くなるはず」と期待を込めて移転を決めた。
 ジュリティさんは、1区画縦1メートル横2メートルほどのスペースを2区画分契約した。契約期間は20年で、支払いは1区画5千万ルピアだという。「高いけど前より衛生的。近くの住民だけでなく、モールを訪れる人にも買ってほしい」と話した。(高橋佳久、写真も)

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