オレペコがイ初公演 「また会うときまで、愛を込めて」 会場にファンら数千人 結成10年ベスト版も発売
日本の音楽デュオ「orange pekoe」(オレンジ・ペコー、通称オレペコ)が25日、国内で最も歴史があるジャズ音楽祭「ジャズ・ゴーズ・トゥ・キャンパス」(会場・西ジャワ州デポックのインドネシア大学)で日本人アーティストとして初めて招待公演を行い、インドネシアのファンなど数千人がメインステージの会場を埋めた。
ボーカルのナガシマトモコは「また必ず会いましょう。それまでのたっぷりのラブを込めて」と観客に語り、代表曲の一つ「Happy Valley」や「やわらかな夜」などを熱唱。観客からは「かわいい」「すごい」などと日本語で歓声が上がり、ナガシマも「トゥリマカシー」(ありがとう)とインドネシア語で応えた。
バラードの演奏時は観客がしんと静まり返り、歌とギターに聴き入っていた。ギターと作曲担当の藤本一馬はライブを終え、「人々の真っ直ぐさを感じた」と振り返り、次回はバンド編成で公演を行い、「またインドネシアの人たちと自分たちの音楽を分かち合いたい」と話した。
ライブに合わせ、ソニー・ミュージック・エンタテインメントを通じ、結成10周年ベストアルバムをインドネシアで発売した。国内のCD販売店などで取り扱っている。
音楽祭は今年で35回目。R&B系男性歌手トンピなど著名なインドネシア人アーティストの公演も行われた。(岡坂泰寛、写真も)