イで大相撲巡業 来年8月、東南アジア初 協会が発表 幕内以上の力士約40人 ジャカルタで取組

 日本相撲協会は19日、5年ぶりとなる海外巡業を来年8月24、25日の2日間、中央ジャカルタのイストラ・スナヤンで開催すると発表した。東南アジアで初めての海外巡業で、幕内以上の力士約40人が参加する予定。土俵入りやトーナメント戦、相撲甚句を披露するほか、来場したインドネシア人との交流行事も検討中。親日国のインドネシアで日本古来の伝統スポーツに親しんでもらう絶好の機会となりそうだ。(岡坂泰寛)

 参加するのは、来年7月に開催される名古屋場所前の番付で幕内以上の力士。8月22日に日本からインドネシアに向けて出発し、27日に帰国する予定。
 観戦チケットの販売は、来年2月からインターネット上やジャカルタ特別州内などのチケット販売所で開始する。価格や席種については、決まり次第公表する。
 来年は、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の交流開始から40年、日本とインドネシアの国交樹立から55年に当たる。協会側は「相撲をインドネシアの人たちに披露し、両国およびASEAN諸国とのさらなる友好関係の構築を目指す」としている。
 外務省が募集している日・ASEAN友好協力40周年記念事業にも登録申請する。イスラム圏で巡業が行われるのも初めて。
 巡業は、インターネット通販の総合コンサルティングやシステム提供などを行う五反田電子商事(本社・東京、2007年設立)が主管。同社は現在、ジャカルタと東ジャワ州スラバヤにグループ会社があり、日系進出企業のオフショア開発や富裕層向けに開催する錦鯉などの販売を手掛けている。
 同社インドネシア・ブリッジ事業部の小野明彦ジャカルタ巡業担当(31)は「日本の伝統コンテンツとして、人気が高まっているサブカルチャーとは違った面での文化的プロモーションに貢献したい」と語った。
 メインスポンサーは、トヨタ・モーター・アジア・パシフィック社。
 大相撲の海外巡業は米ハワイを中心に6カ国で通算15回行っている。相撲協会の海外興行は、八百長問題などの不祥事が重なり、08年8月に開催したモンゴルの首都ウランバートルでの巡業を最後に途絶えていた。
 日本相撲協会はまた、来年6月に外国から招待を受ける公演をモスクワで開催する方向でロシア側と最終調整に入っている。

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