絵画コンクール開く 地元小学生400人招き インド大成
西ジャワ州チカンペックの工業団地「インド大成工業団地」(コタ・ブキット・インダ内)の日系企業連絡会の代表らは六日、同団地内のジャミ・バイトゥサラム・モスクに、団地周辺のカリフリップ国立第一、第二小学校から小学一-六年生四百二十二人を招き、絵画コンクールを行った。CSR(企業の社会的責任)活動として、同工業団地に入居する企業の人材育成部門で働くローカルスタッフらで構成されるHRD(ヒューマン・リソーシーズ・デベロップメント)クラブとともに行っているもので、今年で四回目。
小学一?三年のテーマは「私の夢」、同四?五年は「地元の文化」、同六年は「日本」。児童たちは駆け付けた親たちが見守る中、思い思いに絵を描いた。「終わりましたか。そこ遊ばない」。?カワイ・インドネシアの社員で、HDRクラブ・リーダーのルディ・アセップ・サンジャヤさんも子どもを相手に大忙し。クレヨンで遊び、注意される子もいれば、床に座り込み必死で絵に色を塗る子もいる。男の子は警察官、軍人、女の子は看護師や先生と将来の自分像を色鮮やかに描いた。日本をテーマに描いた六年生の作品は、富士山や新幹線、アニメキャラクターなどが並んだ。
インド大成インダ・デベロップメント社の小林芳治所長は「みんな元気。小学一年から六年までいるが、皆小さくてかわいいな」と元気良く駆け回る児童を見守った。ボランティアクラブ新会長として初めて同活動に参加したカワイ・インドネシア社の箕輪匡文副社長は「普段は地元の子どもたちと関わることが少ないが、自分の子どもが騒いでいた時代を思い出す」と一生懸命に絵を描く児童の姿に目を細めた。
子どもたちが描いた絵は、CSR活動に関わるスタッフらが一枚一枚確認して、評価する。一学年につき十五枚を選出し、さらに三枚を選び入賞者とする。判定基準はテーマとの合致、描画技術の二つ。入賞者らは十一月十九日に同工業団地内で開催される第三回「日本文化祭り」で表彰される。(上松亮介、写真も)