墓地のイメージ刷新へ 5年で緑地2倍計画 ジャカルタ特別州、公園整備

 ジャカルタ特別州は街の景観を向上させ、市民の憩いの場になるよう、州内の公園や緑地を倍増する計画を温めている。ジョコ・ウィドド(通称・ジョコウィ)知事は4日、州内全ての地区(町=kelurahan)に公園を整備することを宣言。公園新設のほか、墓地や河川の土手などにも植樹を進め、現在は州面積の9.8%しかない緑地を20%まで増やす方針を打ち出した。(道下健弘、写真も)

 州政府が緑地・公園倍増計画の秘策として着目したのは、不気味なイメージがつきまとい、普段はよりつく市民のほとんどいない墓地。墓参りのシーズン以外でにぎわいを見せるのは、ホラードラマのロケが行われる時ぐらいだったが、イメージの刷新を目指すことにした。
 墓地内に植えられている植物の種類を変更したり、出入り口のデザインを改良したりして、陰鬱な雰囲気を一掃することを目指す。墓石の設置方法についても規則を定める方針。
 墓地拡張用地として州が所有している土地を、墓地と複合した公園や公共施設用地として利用することも検討している。
 同州公園・墓地局のキャサリナ・スルヤワティ局長は同日、「墓地に美的感覚を加えることで、長らく持たれてきた不気味なイメージを変えたい」と地元メディアに語った。
 州政府は2030年までの長期目標として、州面積の34.5%を緑地化する目標を掲げている。

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