留学・就職フェア開催 日本の自治体、初の試み 大阪府
大阪府国際化戦略アクションプログラムの大阪留学プロモーション事業の一環として、大阪府は21日、南ジャカルタ・クニンガンのショッピングモール「エピセントルム・ウォーク」で「日本大阪・留学&就職フェア」を開催した。大阪の大学1校や専門学校11校、企業3社、インドネシアに進出している大阪の現法5社が出展。産官学が連携し、留学と企業への就職を結び付け、大阪の活性化を図る試みだ。 (配島克彦、写真も)
オフィスビルや豪州など各国大使館が並ぶジャカルタ中心部クニンガンの大通りから、一歩入った高級ショッピングモールに大阪の教育機関や企業が並んだ。
会場にはゆったりとしたスペースのブースが設けられ、パンフレットなど資料を並べて来場者との相談会が開かれた。中央部には大きなステージを設置。ここでファッションやアニメ、機械工学、ロボット工学などに関するセミナーが開かれ、ジャカルタ各地から駆け付けた高校生を中心に計千人以上が熱心に聞き入った。
テーマは「大阪の教育・産業・文化の魅力発信」。大阪府が昨年策定した国際化戦略を踏まえ、大阪で学ぶ外国人留学生を3年間で4千人呼び込むための環境づくりを目指す。今年は行動計画プログラムの実施初年度にあたる。
これまでインドネシアの主要都市で留学フェアは多数開かれてきたが、日本の自治体が中心となり、産官学連携を掲げ、裾野を広げたイベントを開催するのは初めての試み。
大阪府国際交流財団の南一成常務理事・事務局長は「留学と就職を結び付け、教育機関と企業のタイアップを図りたい」と話す。初回ということもあり、準備段階でさまざまな問題に直面。企業などへの参加を募る時間も限られたが、今後も各界に協力を呼び掛けながら続けていきたいという。
出席したのは、日本大使館の進藤雄介公使、タウフィック・ユディ・ムルヤント・ジャカルタ特別州教育局長、在大阪インドネシア総領事館のバンバン・スギアント領事、大阪府府民文化部都市魅力創造局国際観光課の吉村桂次次長、魚谷奈央氏、大阪府専修学校各種学校連合会・留学生委員会の長谷川恵一委員長、神田尚人・同副委員長、大阪府立大の寺迫正廣副学長ら。