大統領と初顔合わせ ジョコウィ首都新知事 「首都整備、閣僚も支持」
15日に就任したジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)ジャカルタ特別州知事は、公務3日目の17日、ユドヨノ大統領と初顔合わせした。中央ジャカルタ・クマヨランのジャカルタ国際展示場で開かれた貿易エキスポ開会式で対面。公の場で2人が肩を並べるのは初めて。
大統領報道官によると、ユドヨノ大統領はジョコ知事に「ジャカルタをよりきれいにしてほしい」と助言。「関係閣僚に対し、ジャカルタをきれいにするために協力するよう指示した」という。
ジョコウィ知事は「大統領から、きれいな町づくりと低所得者層のカンプン(下町)整備に全力を尽くしてほしいと指示を受けた」と述べ、早急に実行に移したいと意欲を示した。
貿易エキスポ開会式後、ジョコウィ知事は16日に続き、各地を視察。東ジャカルタのカンプン・ムラユやプロ・ガドゥンバスターミナルでは、バスや停留所などを見学、公共バス「コパジャ」やオジェック(バイクタクシー)の運転手などから話を聞いた。
州知事選以来、新しいリーダーとしてメディアの寵児となったジョコウィ知事。一方、ユドヨノ大統領もメガワティ政権の筆頭閣僚の立場で出馬した2004年の大統領選では、汚職撲滅を掲げた改革派として国民的人気を集めて当選したが、最近は求心力低下を指摘されて久しい。初対面の開会式は元「ニューリーダー」の先輩からの助言の場になったようだ。