銅精錬施設を開所 大統領「先進工業国目指す」
西ヌサトゥンガラ州西スンバワ県で23日、アマン・ミネラル・インターナショナル(AMI)の銅と貴金属精錬施設が開所した。
開所式に出席したジョコウィ大統領は、世界第7位の銅埋蔵量を持つインドネシアが、銅産業の下流化の新たな段階に入ったとし、自国の天然資源を自国で加工することで「先進工業国の道に進んでいきたい」と表明。また、国内総生産(GDP)の56%が国内消費に依存していることに言及し、消費から生産に比重を転換し、「消費に頼らない経済へと変えていかなければならない」と語った。
バフリル・ラハダリア・エネルギー・鉱物資源相は現地企業による初めての精錬施設と強調した。
272㌶の用地に建設された精錬施設にかかった投資額は21兆ルピア(約2000億円)。14カ月で完工し、世界でも稀にみる早さという。銅精錬施設では年間22万㌧の銅カソードを、貴金属精錬施設では約18㌧の金地金、55㌧の銀地金、85万㌧の硫酸副産物の生産能力を持つ。銅カソードは今年末の生産開始を予定している。