ジョコウィ1位確定 首都知事選の開票結果 ファウジ現職と決選投票へ

 総選挙委員会(KPU)ジャカルタ支部は19日、ジャカルタ特別州知事選の開票結果を発表し、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)中部ジャワ州ソロ市長の1位とファウジ・ボウォ現州知事の2位が公式に確定した。詳細などは20日に最終決定となるが、9月に実施見込みの決選投票で両者が、首都の行政トップの座を争うことになる。

 同支部の発表によると、トップは約185万票を獲得し、得票率が42.60%となったジョコウィ氏―バスキ・チャハヤ・プルナマ氏組。ファウジ氏―ナフロウィ・ラムリ氏が約148万票(得票率34.05%)が2位。投票率は63.62%。無効票が投票総数の2.1%となる約9万3千票あった。
 ジョコウィ、ファウジ両陣営はすでに決選投票を見据えた動きを見せている。
 ジョコウィ氏はソロ市長の公務に復帰。知事選以降、同氏の認知度は飛躍的に上がり、テレビ出演を続けている。浮動票を一手に引き寄せたとされる陣営は、約250万人の棄権者に着目。同氏を擁立した闘争民主党(PDIP)の女性国会議員、ドゥウィ・アルヤニ氏はテレビ番組で「ご婦人方も投票に行きましょう」と無関心層の多い女性に投票を促している。
 一方、想定外の2位だったファウジ氏陣営は、ジョコ氏陣営が5万―7万5千ルピアの現金などを市民に配る買票行為を行ったとKPUに訴え、ジョコウィ氏の「クリーン」なイメージを攻撃している。ファウジ氏は推薦政党の民主党アナス・ウルバニングルム党首からの提言を受け、選挙戦略を転換。公共施設の視察から、住民との交流に軸足を移した。ファウジ氏はすでにラマダン(断食月)前の食品価格の値上がりを確かめる「公務」として、伝統市場(パサール)を視察。公務で特別州内を動き回れる利点を生かしている。夫人も18日、帰郷途中にソロのパサールを訪れ、メディアの取材を受けた。
 決選投票で両陣営が取り込みを図るのが、得票率11%で3位のヒダヤット・ヌルワヒッド組が獲得した票。推薦の福祉正義党(PKS)は結束力の強い組織を持っているため、固まった票の上乗せを見込む。
 ジョコウィ氏は投票日当日の11日、ヒダヤット氏事務所で電撃会談し「汚職の撲滅などで協力する」ことで一致。翌12日には、ファウジ氏もヒダヤット氏と会っている。

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