来月、起工式実施へ 円借款事業 MRT東西線
ジャカルタ特別州の大量高速鉄道(MRT)を運営するMRTジャカルタは11日、建設を予定している東西線のメダンサトリア(西ジャワ州ブカシ市)・トマン(西ジャカルタ)を結ぶ約24・5㌔区間に関して、8月に起工式を実施する方針を明らかにした。実質的な着工は2025年以降になる見通し。地元メディアが報じた。
日本政府は5月、東西線建設に関する総額1406億9900万円を限度とする円借款供与に関する書簡を、インドネシア政府と交わした。地上13駅、地下8駅の計21駅を建設する計画。同社のトゥヒヤット社長によると、円借款の償還は51%をジャカルタ特別州政府が負担、残りを中央政府が返済する方向という。
東西線建設の具現化には課題が残っており、本格着工は1年以上先とみられるが、10月のプラボウォ・スビアント国防相の大統領就任式を前に式典を開く方針になったもようだ。
現在、日本企業が参画するMRT南北線延伸事業のフェーズ2A(中央ジャカルタ・ブンダランHI~西ジャカルタ・コタ、約5・8㌔)は、トンネル掘削などの工事が進展している。建設中の中央ジャカルタ・タムリン駅は東西線と交わる乗換駅となる予定。