銅精鉱輸出を再開 フリーポート
米鉱業大手フリーポート・マクモランが出資する、フリーポート・インドネシアはこのほど、政府から年末期限とする銅精鉱の輸出許認可を取得し、輸出活動を再開したと発表した。政府が輸出条件としてきた銅製錬所建設が完了した点などが評価されたとみられる。地元メディアが報じた。
フリーポート・インドネシアのアグン・ラクサマナ副社長は11日、経済紙コンタンの取材に「銅精鉱の海外向け出荷は4日に行われた」と明かした。
同社は6月、東ジャワ州グレシックに銅製錬所を開所した。2021年から建設工事を実施しており、処理能力は世界最大規模の年産200万㌧。総投資額は約36億㌦で、今年12月末にフル稼働する予定という。
政府は鉱石を未加工で輸出するのではなく、付加価値を高めるために国内で製錬することを義務づけている。政府は世界的な銅需要を踏まえ、輸出を奨励している。