日本社会の1番の理解者に 日イを結ぶ、ゼンジア氏 在外公館長表彰
正木靖駐インドネシア日本大使は13日、中央ジャカルタの在インドネシア日本大使館で在外公館長表彰を受賞したゼンジア・シアニカ・イーザ氏(38)に表彰状を授与した。
小学1年から8年間、日本に在住経験を持つゼンジア氏は、国家公認の法廷通訳士として活躍した後、コンサルティング会社の代表取締役として法務・税務の分野で日系企業の活動に貢献。日イ友好関係の深化と強化に寄与してきた。
また、ジャカルタ日本祭り(JJM)などを実施するインドネシア日本友好財団の設立に尽力。「日イが交流できる受け皿が必要だ」とJJM実行委として草の根レベルでも両国を繋ぎ続ける。
「日本社会を1番理解できるインドネシア人になりたい」と決意するゼンジア氏。受賞にあたり、「この年齢で受け取るとは思わなかった。今までの活動が認められたようで嬉しい」と顔をほころばせた。
また、日イを繋ぐパイプ役として日系企業を支援するゼンジア氏。「インドネシアという国にわざわざ足を運んでもらい、ここで過ごす中で色々な苦難がある。問題を把握し、その問題をひも解き、解決まで導く人が今後は必要だと思った」とコンサル事業に携わるきっかけを語った。
インドネシアでも中韓の勢いが増す中、日本へ「もっと存在感を強く。僕らも一緒にやらなければならない」と一層の成長を共に歩む覚悟を示し、「両国のために協力できる部分があれば、尽力したい」と話した。
一方、ゼンジア氏の父で、ユスロン・イーザ・マヘンドラ元駐日インドネシア大使は「彼はまだ若いけれど、両国の架け橋になれる。幼少期を日本で過ごし、半分日本人みたいなもの。両国の財産だ」とゼンジア氏のこれからに期待した。(青山桃花、写真も)