プラボウォ氏に出席要請 ヨルダンでガザ支援会議 ジョコウィ大統領
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は6日、次期大統領のプラボウォ・スビアント国防相にヨルダンで11日に開かれる国際人道会議に出席するよう要請した。会議では、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの攻撃にともなう人道危機の解決策を探る。地元メディアが報じた。
国際会議は開催国のヨルダンのほか、エジプトと国連が共催。各国の国家元首や要人が招待されている。
プラボウォ氏は会議を前に、中東での紛争緩和に向けて穏健派な立場に立つサウジアラビアに立ち寄るようジョコウィ大統領から指示を受けたとした。
これまでプラボウォ氏は、シンガポールで1日に開かれたアジア安保会議で①国連の平和維持活動(PKO)へ部隊の派遣②ガザに身を寄せる住民1000人の避難および治療③野戦病院への医療チーム派遣を表明している。これはジョコウィ大統領やルトノ・マルスディ外相も確認しており、政府としてパレスチナ支援の姿勢を明確化している。
パレスチナ自治区では、100万人以上が避難するガザ南部ラファへの軍事作戦で、エジプトとのボーダーにある検問所閉鎖による飢餓の深刻化。ガザでの死者はパレスチナ側の発表で3万6000人を超え、その多くは女性や子どもとされ、人道的支援が喫緊の課題となっている。(青山桃花)