親善友好ツアーで訪イへ 浜松インドネシア友好協会 総会で交流深化を確認
静岡県浜松市在住の経営者やインドネシア人がつくる浜松インドネシア友好協会はこのほど、新年度総会を同市中央区で開いた。新型コロナウイルス禍の影響で実施してこなかったインドネシア親善友好ツアーを5年ぶりに行うと発表した。同協会の会長が田中弘治さん(80)から太田恵太さん(55)=ユニオンパーツ工業=に代わる人事も発表された。
総会には、日イの会員や浜松市の中野祐介市長、静岡県、浜松国際交流協会の担当者ら約60人が出席した。
本年度は、8月に高校生や大学生が参加する形で西ジャワ州バンドン市などを訪問する。現地の産官学の要人らと交流・意見交換する予定という。同協会は元日本留学生協会(プルサダ)西ジャワ州支部と共同でバンドン浜松文化祭を開き、日本語スピーチコンテストの優勝者を浜松市に招待するなどの事業を行ってきた実績がある。
また、同市内でインドネシア料理を振る舞ったり伝統舞踊を披露する「インドネシア・フェスティバル」を開催。「はままつグローバルフェア」にも参加するなど、文化交流事業を進める。
静岡県内在住のインドネシア人は4884人で、うち浜松市は1377人(いずれも2023年6月時点)。技能実習や特定技能、留学などさまざまな在留資格で滞在する。日本国内で導入の方向で議論している「育成就労制度」により、長期滞在するインドネシア人が増える可能性があり、県内では多文化共生につながる活動の重要性が増している。
浜松市はこれまで、バンドン市と上下水道分野などで技術連携に向けた覚書(MOU)を結ぶなど、インドネシアとのつながりを強めてきた。自動車や二輪、楽器など多様な産業の企業が事業進出している。