繁栄共有のための水をテーマに 世界水フォーラムが始動 25日まで
バリ州バドゥン県ヌサドゥアのコンベンションセンターで18日、水に関する世界最大級の国際会議「第10回世界水フォーラム」が始動した。
国際NGO・世界水会議(WWC)と開催国のインドネシアが主催する同会議は、世界中の水に関わる有識者が集い、水と衛生に関する問題解決を議論。3年に1度、世界水の日「3月22日」に合わせて行われる。
会期は25日までとなり、開幕式は20日に実施。国家元首や閣僚らによる各国代表会議などは20日以降に開かれる予定だ。ルフット・パンジャイタン海事・投資調整相によると、16日段階で国家元首8人を含む副元首、閣僚ら33人が参加を表明。148カ国・地域から延べ1万3448人が出席する見通しという。
テーマは「繁栄を共有するための水」とし、ハイレベル・パネルディスカッションのほか、地域・政治・テーマ別プロセスにおける議論を行う。
掲げる6つのサブテーマは①水の安全保障と繁栄②人類と自然のための水③災害リスクの軽減と管理④協力と水外交⑤水分野における持続可能なファイナンス⑥知識とイノベーション——となる。
海事・投資調整省によると経済特区(KEK)に指定されるデンパサール市のクラクラ・バリで開かれた初日の式典で、ルフット氏は「海は生物にとって最大の生息地」と水資源の持続的共有には、全ての関係者の協力が重要だとあいさつした。
また、WWCのロイック・フォーション会長は「過去、最も効率的でプロフェッショナルな準備だった」と開催国インドネシアを賞賛した。(青山桃花)