前進する勇気に誇り持つ さくら杯日本語弁論大会 バリ日本友好協会など
バリ日本友好協会とバリ日本人会はこのほど、バリ州デンパサール市の万亀子・ラドムセンターで、「第5回さくら杯日本語弁論大会」を開催した。在デンパサール日本総領事館が後援した。
応募者は過去最多となり、出場者は事前選考を経て高校生の部12人、大学生・一般の部10人が本大会に進んだ。
これまで同部は大学生に限定していたが、日本で働く目標を持ち、送り出し機関などでの日本語学習者が増えている実情を踏まえ、「大学生・一般の部」と門戸を広げた。
高校生の部で優勝したのは、テーマを「人生の引き金」とした北クタ第1高校のニ・ニョマン・マニック・メイダ・ウダヤニさん。「とても緊張したが優勝できて嬉しい。大学に行っても日本語を勉強して日本の文化や歴史を学びたい」と喜んだ。
一方、大学生・一般の部では国立ウダヤナ大学のイ・ニョマン・グデ・アドリアン・ダルマ・クスマ・ナレンドラさんが優勝。テーマを「私が憧れる国、日本」とした。
ナレンドラさんは、「高校3年だった昨年もさくら杯に挑戦したが実力不足だった。準備を重ねて再挑戦し、優勝できたのは言葉では表現できないほど嬉しい」とリベンジを達成。「自分自身が再び前進する勇気を持っていることにも誇りを感じる」と胸を張った。
さくら杯では、緊張感の漂う中、自分の好きなことや興味のあることに思いを込め、各々のテーマを日本語で熱弁。学習成果を出し切れた人もいれば、悔いが残る人もおり、開催毎に出場者の日本語レベル向上が目に見える大会となった。