ノスタルジーを感じる味を 伝統料理・再現プロジェクト ホテル・インドネシア・ケンピンスキー
中央ジャカルタのホテル・インドネシア・ケンピンスキーは7日、インドネシアの伝統料理を集めたレシピ本「ムスティカラサ」から再現する「プログラム・ムスティカラサ」を発表した。
プログラムを展開する12月までの期間中、同書が収録する約1600種のレシピから伝統料理を再現。ビュッフェレストラン「シグネチャー・レストラン」で提供する。料金は1人約51万ルピア。日替わりで8〜13品を用意する。
同ホテル広報部のアナンダ・ウォンド氏によると、「レシピはジャカルタの先住民ブタウィ人の料理が基調。各国商人が16世紀に北ジャカルタのスンダクラパから持ち込んだ文化の影響も受けている」という。
このためプログラムは6月までが中国文化を取り入れた料理となり、7月はアラブ風に入れ替える。8月はホテル開業62周年を記念してスカルノ初代大統領が好んだブタウィ料理を紹介。人気メニュー「ブブール・アヤム・HI」もある。
9〜10月はインドを源流とするブタウィ料理で、11〜12月は欧州の味となり、アナンダ氏は「料理を通じてノスタルジーを感じ、歴史を振り返れるようなプログラムにしたい」と話している。(山本佑、写真も)