サプライズ利上げ 中銀 政策金利6.25%に

 インドネシア中央銀行は24日、政策金利を6・00%から0・25㌽引き上げ、6・25%にすると発表した。過去最高レベルの政策金利で、市場の大方の予想外。米国の金融政策の動向や地政学リスク、軟調な為替相場といった情勢を総合的に判断した。
 中銀は2023年10月に6・00%に利上げして以降は、半年間据え置きを続けていた。国内で一般的な翌日物の預金の基準金利は5・50%。市中の金融機関が中銀から資金調達する際に基準となる、貸出金の基準金利も7・00%にそれぞれ引き上げられる。
 中銀は1ドル=1万6千ルピアよりもルピア安が進む状況下で、国民生活に打撃を与えるインフレを警戒している。
 ペリー・ワルジヨ総裁はエネルギーや食料の価格上昇などへの懸念を表明。「世界的なリスクに対して為替相場の安定性を強化する」と述べた。

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