きょう、最終集計発表 大統領選 始まった水面下の駆け引き
2月14日に行われた大統領選と総選挙(議会選)の最終的な全国集計が19日、完了した。総選挙委員会(KPU=中央選管)が20日、結果を発表する予定としている。
大統領選は開票当日の速報開票で、プラボウォ・スビアント国防相とジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の長男、ギブラン・ラカブミン・ラカ氏のペアが、得票率58%で他の2組を大きく引き離している。
これに対し、投開票に絡む不正疑惑を主張する市民グループが18日夜、中央ジャカルタにあるKPU前に集結。不正の是正などを求める抗議デモを行った。
元国軍司令官で退役軍人のスナルコ氏が率いるデモ隊は、ジョコウィ大統領と、大統領の娘婿で倫理違反で元憲法裁長官を解任されたアンワル・ウスマン氏を描いた横断幕を燃やした。
一方、プラボウォ国防相を支持するゴルカル党は、早くも最低5人の閣僚ポストをプラボウォ氏に要求。同党党首のアイルランガ・ハルタルト経済調整相は15日、「ゴルカルは15州で勝利した」と選挙戦における同党の功績を誇示した。
一方、闘争民主党(PDIP)に党籍を置いたまま選挙戦に臨んだギブラン氏が、父親のジョコウィ大統領とゴルカル党に移籍するとの観測も流れている。ジョコウィ大統領が党首に就く可能性も指摘され、10月20日の新大統領就任に向け今後、水面下の駆け引きが続きそうだ。(アウリア・アナンダ)