日本人墓苑に春の墓参 EJJC 竹山総領事ら27人出席
東ジャワ・ジャパンクラブ(EJJC)は24日、東ジャワ州スラバヤ市にある「スラバヤ日本人墓苑」で春の墓参を実施した。
墓参には、竹山健一駐スラバヤ日本総領事、秋月健司EJJC会長、茂津目年亮同事務局長、福田栄喜スラバヤ日本人学校校長夫妻など在留邦人ら約27人が出席。墓苑の設立に尽力した元日本残留兵の故・石井正治氏の家族も参加した。
竹山総領事はあいさつで、19世紀後半から続く日本とスラバヤの歴史に触れつつ、1910年から同墓苑に眠る在留邦人に対し思いを馳せる意義について言及。秋月会長は同墓苑の設立経緯を説明した上で、故石井氏の功績を讃えた。
墓苑は現在、EJJCと石井家で管理され、費用は石井家とEJJCの折半で負担している。
1982年、当時日本人の墓があったスラバヤ市内のクンバンクニン墓地は荒れていた。その様子を目の当たりにした故石井氏は1984年、同墓地内にあった日本人約120人の遺骨と名簿を整理。また、独立戦争で戦没した残留日本兵454人を慰める「招魂の碑」を建立し、同年12月22日にスラバヤ日本人墓苑が開苑した。以降、石井家とEJJCは、春と秋の年二回、毎年墓苑に墓参を行っている。石井家の墓も、同墓地に建てられている。(山本佑)