AI人材育成を開始 スタートアップAWL 中部スラウェシの大学で
北海道大学発の認定スタートアップ企業で、エッジAI(人工知能)カメラソリューションを手がけるAWL(本社・東京都千代田区)はこのほど、中部スラウェシ州パルのタドゥラコ大工学部でAI人材育成プログラムを開講したと発表した。両者は国際交流協定を締結した。
インドネシアのAI人材育成と就業機会の拡大支援などを目的として、AWLのエンジニアが知識や技術を伝え、講座を受講した学生は単位を取得できる。一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)の寄付講座開設事業に採択された。
東南アジア諸国連合(ASEAN)域内各国ではAI技術の需要が高まる一方、広がる市場への対応は進んでおらず、技術者や専門家を育成するニーズに応える。
AWLは「事業を通してASEAN地域で技術革新をけん引する人材の育成や、国際的なフィールドにおけるAIビジネス展開への道を拓き、経済成長に寄与することを目指す」としている。
同社は世界約20カ国から集まる多国籍なメンバーで構成され、エンジニアの約9割を外国籍人材が占める。その中でもインドネシア人材が複数活躍しているという。ジャカルタ特別州では、デジタルサイネージ(電子看板)にエッジAIカメラを組み合わせ、サイネージ広告の視聴者の属性や視聴状況を分析する事業を小売業向けに展開している。