マフッド氏が閣僚辞任 プラボウォ氏けん制 大統領選
今月14日の次期大統領選に副大統領候補として出馬したモハンマド・マフッド氏は1日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領に政治・法務・治安調整相を辞するとして辞表を提出した。
今後は大統領候補のガンジャル・プラノウォ前中部ジャワ州知事の陣営で、選挙運動に専念する。
地元メディアによると、辞表は前日の1月31日、遊説先のランプン州で書いた。マフッド氏は辞表提出後、記者団に「大統領に敬意をもって、辞任を告げたい」 と説明。辞任は先月23日に中部ジャワ州スマラン市での選挙活動中に決意したという。
マフッド氏を擁立した最大与党、闘争民主党(PDIP)のハスト・クリスティヤント事務総長は、「マフッド氏の誠実さが模範となり、(閣僚職のまま選挙戦を闘う)プラボウォ氏の辞任に繋がることを信じたい」と述べた。
支持率トップと選挙戦で優位に立つグリンドラ党党首のプラボウォ・スビアント氏は、国防相の要職に就いたまま。大統領候補のアニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事は31日、「指導者が倫理を守り、ルールを尊重すれば、この国はうまく運営できる」とプラボウォ氏を皮肉った。
しかし、プラボウォ陣営で選対副本部長を務めるのアフマド・ムザニ氏は31日夜、「我々は国防相を辞任すべきでないと提案している。最後まで任務を遂行してくれるだろう」とプラボウォ氏に辞任の意向がないことを強調した。