響くコーラスに感動の涙 女声合唱団コール・ムティアラ 4年ぶりのコンサート
半世紀を超えて活動を続ける女声合唱団「コール・ムティアラ」が南ジャカルタの音楽ホールで20日、2019年以来、4年ぶりとなるコンサートの実現にこぎ着けた。
美しい女声コーラスでつづるコンサートは、ユーミンメドレーや懐かしい日本の童歌などで幕開け、第1ステージの最終曲となった「落葉松」では、観客席に感動の涙を誘った。
続く第2ステージではピアノ連弾やマリンバ独奏などを披露、時に優しく時に激しい演奏が会場を圧倒した。第3ステージでは会場の子どもたちを交え、アンクルンの音色をホールに響かせる場面もあった。
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)所属のコール・ムティアラは、永住者や駐在員夫人で構成する歌好きが集う会。「明るく楽しく」をモットーに活動を続けてきたが、新型コロナ禍の影響で多くのメンバーが本帰国した。
「ソプラノ、メゾソプラノ、アルト。この3つが偏ると合唱が成り立たない。にもかかわらず、半年前のメンバーは7人。最後の最後にようやく12人のメンバーがそろい、念願のハーモニーがかなった」
指揮を務めた享子サキナ・ジャワス氏はこう内情を話す。ムティアラは今月末のJJC新春感謝祭にも参加し、本格化した活動の狼煙を上げる。部長の弘子ムイン氏は「来年も楽しいコンサートを実現したい。一緒に楽しみましょう」と呼びかけた。(長谷川周人、写真も)