きょう首都知事選 逃げるファウジ、追うジョコウィ 過半数票でせめぎ合い

 首都知事選が11日、投開票される。現職ファウジ・ボウォ氏が首位の形勢で、過半数得票の一発当選を狙う。追いかけるジョコ・ウィドド氏らは決戦投票に望みを懸ける。ファウジ氏の過半数得票を阻止し、得票率2位を勝ち取りたい構えだ。

 ファウジ氏は現職の基盤を生かした選挙戦を展開。多くの社会団体と、選挙期間中に他候補から鞍替えした7政党を含む大小14政党の支持を堅めた。1位のファウジ氏が2位候補の約2倍以上となる626億ルピア(約5億3千万円)と突出した選挙資金を使い、ジャカルタの土着民族ブタウィ人である「地元ジャカルタ候補」を強調した。陣営は「第1回投票で過半数を取って勝つ」と強気だ。
 これにジョコ・ウィドド氏とヒダヤット・ヌルワヒッド氏が決選投票に進出できる2位の座を争う。両陣営の思惑は決選投票で「反ファウジ連合」を形勢することだ。
 世論調査で2位と猛追するジョコ・ウィドド氏はカンプン(下町)を歩く「どぶ板」選挙と、選挙資金2位の275億ルピア(約2億3千万円)を投じメディアでも売り込んだ。選対チーム幹部のデニー氏は「必ず決選投票になる。5候補が結集してファウジ氏に挑むことになる」と力を込める。
 ジョコ氏と2位を争うヒダヤット氏の選対チーム幹部のヘリ氏は「第1回投票で2位通過。決戦投票になれば、(独立候補の)2人と組むだろう。ジョコ氏とアレックス・ヌルディン氏はファウジ氏側につくかもしれない」と読む。
 ファウジ陣営は決選投票についても強気だ。アズハル広報は「仮に決戦投票になっても、われわれは多数派。いくつかの政党がファウジ氏支持に傾く」と自信を見せた。
 ただ、第1回投票で各候補が獲得したポイントが、各政党、社会団体の動きや浮動票の行方など、決選投票での形勢を決する大きな要因となる、との見方があり、票集めは最後までし烈を極める。
 有権者約700万人は午前7時―午後1時の間に1万5059カ所の投票所で投票。即日開票され、各種調査で同日中に大勢が判明する見通し。

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