美しい海の未来を守れ コスプレイヤーが海ごみ回収 「CLAS:H」実行委
ジャカルタ沖に浮かぶプラウスリブ諸島県パリ島のプラワンビーチで9日、海洋ごみの回収イベント「コスプレde海ごみゼロフィーチャリングブルーサンタ」が開催された。
「コスプレde海ごみゼロ」を2019年から実施している日本財団からの委託を受け、インドネシアでコスプレ大会を主催する「CLAS:H」実行委員会が開いた。
プロジェクトは同財団が7月15日の「海の日」に恒例化したビーチのごみを清掃する活動「ブルーサンタ」の一環。今年は12月にインドネシアのほか、ドイツ、モロッコなど7カ国で実施している。
実行委はソーシャルメディアで参加者を募り、当日は50人を集めた。参加者は島に上陸後、思い思いのコスプレに着替え、ごみを拾い上げる道具やごみ袋を手にビーチに向かった。
交通費は参加者負担となるが、「コスプレを楽しみながら、海をきれいにできる良い活動だ」と話すハサニ・ファリス・マウラナさん(29)はバリ州からの参加だった。
ビーチには、キャンパーたちが残したカップ麺の容器やペットボトルなどが散らばり、参加者は木や砂の下に埋まったごみを掻き出して回収した。
離島では珍しいコスプレイヤーによるごみ拾いは、地元の子どもたちにも影響を与えた。アニメキャラクターのコスプレをした若者たちがごみを拾う姿に感化され、子どもたちもごみを拾い始める姿もあった。(坂田恵愛、写真も)