政策金利据え置き 中銀 2カ月ぶり

 インドネシア中央銀行は23日、政策金利の指標となる「7日物リバースレポ金利」を6・00%で据え置いたと発表した。金利の据え置きは2カ月ぶり。
 前月は通貨ルピアの相場やインフレへの懸念などから0・25%利上げしていた。中銀は世界経済の情勢が不確実性に包まれていることを踏まえ、ルピア相場を安定に導くための政策を進める方針を強調している。国内の物価上昇の先行きを注視しながら、金利据え置きで情勢を見守る方針とみられる。
 国内で一般的な指標となる翌日物の預金基準金利は5・25%、金融機関が中銀から資金を調達する際に基準となる貸出金の基準金利については6・75%で、それぞれ据え置く。
 ルピア相場は依然として1ドル=1万5千ルピア台で推移しているが、中銀はインド・ルピー、タイ・バーツ、マレーシア・リンギットと比べて安定していると評価する。安定性と魅力的な利回り、インドネシア経済の動向に対する投資家の見方が前向きである証と受け止めている。国内金融機関の流動性管理を強化しつつ、海外からの資金流入の促進を目指すとしている。

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