定着した日本の夏祭り 響き渡る和太鼓 第28回バリ盆踊り大会
バリ日本人会は9月上旬、第28回盆踊り大会をサヌール地区の中華レストラン「香港ガーデン」で開催した。
四半世紀を超える歴史を刻むバリの盆踊り大会では、たこ焼きやお好み焼きなど日本食を中心に屋台13店舗が並んだ。
当日は第5回よさこい祭りも同時開催され、地元の高校など11校が出場。バドゥン県ムングウィ第2国立普通高校が優勝した。
今年の盆踊りには、およそ2400人が来場。会場ではりんご飴を片手に歩く子どもたちや金魚すくい、ヨーヨー釣りを楽しむ姿も見られ、日本の盆踊り大会さながらの雰囲気が漂った。
メーンイベントとなる、やぐらをぐるりと囲んだ盆踊りでは曲が流れると瞬く間にインドネシアの人々が輪になって踊り始めた。異国の地でありながら日本の盆踊りが、自然に受け入れられて定着した、多様なバリの邦人社会らしい光景も見られた。
このほか、コスプレ大会にはコスプレイヤー25人が参加。恒例となるホテルやレストランの招待券が当たる福引きも実施された。
今年は特別企画として日本からプロ和太鼓演奏チーム「梵天」とジャカルタの和太鼓チーム「弁天」のコラボ演奏があり、来場者は体の中に共鳴するような迫力ある和太鼓の響きに聞き入った。
「梵天」主催者の小林政高氏は「バリが大好きでバリ芸術祭(島内最大の芸術・芸能の祭典)にも参加しているが、盆踊りの場で和太鼓を披露できて良かった。またぜひ来たい」と語った。