全国で日イの架け橋に 紀谷ASEAN大使らを表敬 日本語パートナーズ
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の日本語教育支援を目的とする国際交流基金の「日本語パートナーズ(NP)」は20日、中央ジャカルタの在インドネシア日本大使館を訪れ、ASEAN日本政府代表部の紀谷昌彦ASEAN大使と田村政美次席公使を表敬した。
この日出席したNPは今年度の第2陣で、8月中旬に現地入りした第1陣を合わせると計39人。任期は12月までとなる。滞在中は現地高校の日本語授業で、授業のアシスタントや文化紹介を行い、日イ友好の架け橋になる。
紀谷ASEAN大使はあいさつで「生徒にとって最も記憶に残るのは、食や習慣といった日本文化だろう。外国から来て、言語や文化を直接教えることはインパクトがあり、子どもにとって将来の財産になる」と激励した。
兵庫県出身で、中部ジャワ州ソロ市に派遣される林英里奈さん(29)は「誰かのためになることをしたいと思った。6年間空港スタッフとして働いたが、(外国人との関わりは)一瞬で終わってしまう。深く直接的に関わりたいと思った」とし、「(派遣期間中は)とりあえず毎日を楽しみたい」と語った。
また、愛媛県出身で、西ジャワ州スメダン県に派遣される藤﨑駿さん(21)は「自文化の発信をし、少しでも生まれ育った愛媛を覚えてもらいたい。(派遣期間が)3カ月しかないので、毎日外出して(地域の人や生徒との)会話を心がけたい」と述べた。
NP派遣先は、ジャボデタベック(首都圏)のほか、北スマトラ州から、南スラウェシ州やバリ州などとなる。(青山桃花、写真も)