EC分野で協力深化 中国と覚書
インドネシア・中国の両政府はこのほど、電子商取引(EC)の分野での協力深化に向けた覚書(MOU)を、ジャカルタ特別州で締結した。インドネシア政府関係者によると、両国間の通商にECをフル活用する方針という。
アイルランガ・ハルタルト経済調整相が、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議で来イした中国の王文濤商務相と会談。2国間のEC関連の政策に関する意見交換や、企業間の協力を進めていくことで一致した。
インドネシア国内のEC市場では、アリババグループ(阿里巴巴集団)傘下のラザダなど中国系企業の存在感が大きい。ただ、競争が激しいために収益が上がりにくく、京東集団(J・Dドットコム)が事業を停止するなど先行きには不透明感がある。
両国は今後、MOUに沿って物流面の改善を含めた共同研究を進め、人材育成でも連携する。中国はシンガポールなど約30カ国とEC推進で連携している。