作家・湊かなえ氏のトークイベント ライバル誕生に期待 国際交流基金、インドネシア大学

 国際交流基金ジャカルタ日本文化センターは西ジャワ州デポック市のインドネシア大学(UI)で11日、来イした作家の湊かなえ氏を迎え、特別トークイベントを開いた。
 湊氏は広島県出身のミステリー・推理小説家で、これまで多くの作品が映画・ドラマ化されている。
 イベントは、湊氏の著書「母性」がインドネシア語の翻訳出版がされることを記念し実施。これまで「告白」「少女」「贖罪」「夜行観覧車」の4作品を翻訳出版している。この日は作品完成までの道のりや執筆方法などを語り、学生らからの質問にも応じた。
 質疑応答では、筆が進まない際の対処法やスランプの有無などを問われ、湊氏が「スランプだらけ」と返し、会場が笑いに包まれる場面もあった。
 湊氏は「(執筆は)自分自身との長い戦い。テクニックよりも気持ちの強さが必要。インドネシアでライバルがたくさんできることを期待している」とエールを送った。
 一方、同大の人文学部日本語学科4年のカタリナ・クリシダプトゥリさんは「湊先生の作品は日本語で読んだ。『母性』が1番好き」とし「特にイヤミスが大好き」と日本語で話した。読後、イヤな気持ちになるミステリーを「イヤミス」と言い、湊氏はイヤミスの女王とも評されている。
 また、イベント開始の2時間前から入場待ちの列に並んだ同大卒業生のシャン・パトリシアさん(23)は「私も執筆活動をしている。物語の生み出し方や犯人の心理描写など読者に興味を持たせるプロットの作り方を学びたい」と目を輝かせた。(青山桃花、写真も)

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