政府は静観姿勢 福島第一原発 処理水、放出開始

 福島第一原発の処理水の海洋放出が24日に始まったが、インドネシア政府はコメント発表などの対応は控え、静観する姿勢を保っている。
 地元メディアによると、国家研究イノベーション庁(BRIN)が所管する原子力安全技術・計測・品質研究センターのムルダハユ・マクムル主任研究員は「4〜5年後に放射性物質は太平洋に入り、10年目にインドネシア領海に入る可能性も出てくる」との見解を明らかにしている。
 このためBRINは今後、北マルク州のハイルン大学と協力。太平洋からモルッカ海、ハルマヘラ海への玄関口となるテルナテ島で、海中の放射性物質を観測するモニタリングを行う準備を進めるという。(アウリア・アナンダ)

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