3年の農村支援完了へ 日本政府の無償資金協力 国際NGOオイスカ

 日本政府から非政府組織(NGO)連携無償資金協力で2020年3月に始まった「伝統的生活様式を守って生活する共同体の生活基盤の整備と生活環境の改善、生計向上の支援事業」の完了式と共用水場の引き渡し式が21日、西ジャワ州スカブミ県シルナレスミ村カセプハン・チプタグラル地区で行われた。
 事業主体となった農村開発や環境保全活動などを展開する国際NGOの公益財団法人オイスカによると、共用水場12棟と水タンク1棟を引き渡した。事業は今年8月で完了する。
 オイスカは日本政府から約208億ルピアの資金供与を受け、約9㌔の農業用水路の補修、2カ所のダム建設を実施。また、農業資材製造所、改修した資源ごみを貯蓄してリサイクルに役立てるごみ銀行、協同組合ギャラリーの建設などを行ったほか、畜産、淡水魚養殖、野菜栽培の資材の提供などを行ってきた。
 農業用水路の補修とダム建設では、730世帯の生活用水が安定供給されるようになり、乾季は水不足で作付けができなかった約79㌶の田畑を甦らせた。
 式典には、在インドネシア日本大使館の田村政美次席公使らが出席した。(坂田恵愛)

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