響く和太鼓の音色 梵天など5グループが参加 バリ芸術祭
バリ州デンパサールで島内最大の芸術・芸能の祭典「第45回バリ・アート・フェスティバル(バリ芸術祭)」が16日まで開かれている。芸術祭にはプロ和太鼓演奏チーム「梵天」とその門下生「未来太鼓道場」、ジャカルタの和太鼓チーム「弁天」が参加した。
また、同3チームに加えて、同州日本語補習校の太鼓クラブ「鼓龍」、バリ日本人会の「鼓彩」も参加して5つのグループから総勢38人で9曲を披露し、バリ島の観客を魅了した。
1曲目の「雷電」では鐘の音が太鼓に加わり華やかな幕開けとなった。三味線や篠笛の音も加わる多彩な演奏を約30分にわたり披露した。
最後は参加邦人全員でお祭りの楽曲「六行」を演奏し、会場は大きく盛り上がり、演奏後には観客も太鼓を叩く機会が設けられ、地域の交流を広げる楽しい一幕となった。
また、芸術祭に先駆けて6月18日にはクタ地区のビーチウォーク野外ステージオアシスでも演奏が行われ、地元のバリの人々や観光客を楽しませた。
「梵天」主催者の小林政高氏は、邦人が参加した6月19日のステージを振り返り、「毎回バリでの演奏を楽しみにしている。今回もビーチウォークと芸術祭ともに観客が喜んでくれていたら嬉しい。アジアだけでなくヨーロッパなどでも和太鼓のグループがあり、和太鼓が世界の人に親しんでもらえるようになってきた」と話している。