自動車ローン大手を買収 総額約660億円 MUFG
三菱UFJフィナンシャル・グループはこのほど、自動車ローン大手「マンダラ・マルチファイナンス社」の株式80・6%を取得すると発表した。三菱UFJ銀行と、国内大手ダナモン銀行傘下の自動車ローン会社「アディラ・ファイナンス」が共同で買収する。現株主らと株式売買契約を締結した。取得にかかる金額は総額約660億円。オートローン事業の強化・拡大を目指す。
関係当局の承認などを前提に2024年初め頃をめどに本取得を完了する予定という。三菱UFJ銀がマンダラ社株式の70・6%を保有する筆頭株主となり、アディラ社が10%を保有する。
マンダラ社は二輪の新車向けオートローンと二輪車を担保とする多目的ローン、消費財ローンなどの金融ソリューションを提供する。設立以来900万件を超える顧客にサービスを提供していて、特にインドネシア東部において高いプレゼンスを誇る。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、アジアを第2のマザーマーケットと位置づけており、将来にわたり高成長が期待されるインドネシアを特に重要な市場としている。19年4月にはダナモン銀行を連結子会社化することで、商業銀行の事業基盤を確立してきた。
安定した成長が見込まれるオートローン市場では、アディラ・ファイナンスが全土で事業を展開。二輪・四輪の新車・中古車向けオートローンや耐久消費財を含む多目的ローン事業を手がける。