ジャワガムランで心を繋ぐ 日本人ジャワガムラン楽団 故中野千恵子さん一周忌
日本人ジャワガムラン楽団「スルヨララス・ジュパン」は1日、昨年7月1日に急逝した楽団を主宰してきた故中野千恵子さんの一周忌となるこの日、東ジャカルタのタマンミニ・インドネシア・インダ(TMII)のジョクジャカルタ館で、「ジャワガムラン・ワークショップ」を開催した。
今回のテーマは「包む響、繋がる心」。解説を交えながら、癒しと調和の調べを奏でるジャワガムランによる楽曲9曲を演奏した。
途中、ガムランを弾いてみたいという来場者4人も参加。通称「大掃除の曲」を演奏する場面もあり、楽しい雰囲気に包まれた。
弾き手に加わった西山まゆ子さん(7つ)は、「最初は緊張した。でも、だんだん楽しくなって面白かった」と笑顔で話した。
グループ幹事のひとり、高岡結貴さんは今回の開催について、「ワークショップかワヤン(影絵人形)を毎年1回行ってきた。昨年は10月の百日忌の法要で開催し、今年は彼女の一周忌に合わせた。ただ、メンバーの中で彼女は亡くなっていない。中野さんは永久主催者。ずっと一緒に弾いてる気持ちがあり、この日を選んだ」という。
今後の活動については、毎週土曜に練習を続け、演奏したことのない楽器を弾いてみたり、新しい曲を増やしたりと、少しずつメンバーが上達していき、自主公演を年に1回は開催するという。(野元陽世、写真も)