結果よりも重要な再出発 対アルゼンチン戦 FIFA親善試合

 19日夜、中央ジャカルタのブンカルノ競技場(GBK)で行われた国際サッカー連盟(FIFA)が開催する国際親善試合のインドネシア対アルゼンチン戦。試合はアルゼンチンが2—0で勝利した。
 アルゼンチンのリオネル・スコラーニ監督は試合を振り返り、「暑さなど難しい環境の中、結果には満足している。インドネシアは好パフォーマンスを継続する必要がある」と、世界王者を相手に善戦をしたインドネシア代表を称えた。
 昨年10月のスタジアム暴動に続きFIFAのU—20W杯の開催権はく奪。「神の子」メッシ不在をめぐる混乱など逆風が続くインドネシアサッカー協会(PSSI)にとり、19日の親善試合の成功は大きな意味を持つだろう。自国の代表チームが世界王者と対戦する姿を見ようと、5万6000人を超える大観衆がスタジアムを埋め尽くした。
 現地で観戦したジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領も、「ここからがインドネシアサッカーの復活だ」とコメント。ふんどしを締め直そうと呼びかけた。
 国内の競技施設への安全が揺らぐ中、PSSI会長に就いたエリック・トーヒル氏は改善に本腰を入れたのは間違いない。だが、出場をしていないメッシコールが繰り返されたのも事実だ。スーパースター、チームの招致も大切だが、プレーに集中できる環境を整え、信頼回復に努めることが最重要事項であることに変わりない。
 国内リーグも「暴動」や「危険」というイメージが定着している。トーヒル会長の旗振りで動き出したサッカー界の意識改革。これをスポーツ文化として深化、継続することが重要だ。ジョコウィ大統領の言葉を信じ、再出発に注目したい。(千葉健太)

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