寄港の海自、カリバタ参拝 自衛艦くまの 「役に立ちたい」
9日にジャカルタ入りした海上自衛隊の最新型ステルス護衛艦「くまの」の桜井敦艦長(2等海佐)ら9人が10日、南ジャカルタのカリバタ英雄墓地を参拝、英霊記念碑に献花した。案内をした国軍のエルニス中佐は「カリバタには日本の歴代首相に加えて陸海空の自衛隊が参拝に訪れてくれる」と海上自衛官の参拝に謝意を示した。
桜井艦長らはこの日、参拝を前に南ジャカルタ・テベットの「残留日本兵資料館」を訪問。同館を運営する「福祉友の会」のメンバーで元日本兵の3世たちと交流した。
カリバタでは元日本兵の墓に手を合わせ、作業服姿の海曹4人が墓地内の清掃活動を行った。同艦の樋渡勇人海曹長によると「何か役に立ちたいと、ボランティア活動を申し入れていた」という。
初の海外派遣となったくまのは11日、ジャカルタを離れてインドネシア海軍との親善訓練などを行い、6月に母港の横須賀基地に帰還する。(長谷川周人、写真も)