ガンジャル氏を擁立 次期大統領選で 闘争民主党
最大与党の闘争民主党は21日、2024年に行われる次期大統領選の大統領候補として、中部ジャワ州のガンジャル・プラノウォ知事を擁立すると発表した。今後、他政党を巻き込んだ合従連衡の動きや、副大統領候補選びの動きが活発化するとみられる。地元メディアが報じた。
闘争民主党のメガワティ・スカルノプトリ党首(元大統領)は西ジャワ州ボゴールのイスタナ(大統領宮殿)で、党員のガンジャル氏を大統領候補とすると明らかにし、党の役員に任命した。
発表には、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領のほか、立候補の可能性が指摘されてきたメガワティ氏の娘プアン・マハラニ国会議長も同席。党内一丸となって大統領選を勝ち抜く姿勢をアピールする形となった。
同党は1月の設立50周年記念式典でも大統領候補を発表せず、動向が注目されていた。グリンドラ党の党首を務めるプラボウォ・スビアント国防相とガンジャル氏が正副大統領候補としてペアを組む可能性をジョコウィ大統領が支持しているとの憶測が流れるなど、情勢の不透明感が増していた。
すでに立候補を表明しているアニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事(無所属)が着実に支持率を伸ばしたり、プラボウォ氏の大統領就任を望む声があったりする中で、メガワティ氏は挙党態勢を打ち出すことで選挙戦をリードしたい意向とみられる。副大統領候補の選定も並行して進めていく。