追加融資、政府保証を要請 バンドン高速鉄道 KCIC営業権80年へ
インドネシア・中国高速鉄道(KCIC)が進めるジャカルタ〜バンドン高速鉄道で、予算超過の追加融資を受けるには、インドネシア政府による債務保証を中国側が要請していることがわかった。14日、地元メディアが報じた。
ルフット・パンジャイタン海事・投資調整相はこれに難色を示し、中国側には、国家予算の投入には手続きに時間がかかるため、「インフラ事業の国営保証会社プンジャミナン・インフラストラクチャー・インドネシア(PII)を通じて行うことを提案した」と説明した。
しかし、国会第6委員会のアミン・アク議員は、「国家予算を投じると他のインフラ開発予算が無くなる。政府は港や鉱業、新首都のヌサンタラ建設などより重要な開発計画があるはずだ」とし、「(高鉄は)魅力的なビジネスではない」と批判している。
追加融資にかかる金利は政府要求を上回る、3・4%で既に中国側と合意し、償還期間は30年となった。
一方、KCICは政府に対し、50年としていた独占営業権を80年に延長することを要望。新型コロナ禍による旅客需要の減少や工期延長、土地収用問題などが背景にある。