課題は「総理への提言」 JJS 紀谷ASEAN大使が講演
東南アジア諸国連合(ASEAN)日本政府代表部の紀谷昌彦ASEAN大使は14日、ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン)で、中学部の全学年約150人に特別講演を行った。
この日の講演で紀谷氏は、ASEANの設立から現在と、日本との関係やインドネシアの全体像などを解説。冒頭では、「なぜ学ぶのか、何を学ぶのか」と生徒へ投げかけ、「学校では、一生使える『学び方を学ぶこと』が大事。今、学びたいことや目指すべきことがなくても、大事なことは『他人の人生ではなく自分の人生を生きること』」と伝えた。
講演最後に紀谷氏は、未来へ向け一人一人が行動するため、生徒たちに課題を与えた。これを受けて生徒は今後、日本がこれからASEANやインドネシアとどのような関係を構築すべきかを「総理への提言」としてまとめることや、それを実現させるためにジャカルタで何ができるか「決意表明」を7月に発表することになった。
講演後、生徒のひとりは「ASEANは東南アジア10カ国だけでなく、他の国々も関わっていることを知った。国ごとに多様な特徴があるからこそ協力できることがあり、面白いなと思った」と感想を述べた。(青山桃花)