期待を胸に入学式 JJS 在校生徒数は655人
ジャカルタ日本人学校(JJS、バンテン州南タンゲラン)で12日、小・中学部の入学式が行われた。今年度は165人が転入し、同日現在で在校生徒数は655人になった。新型コロナ禍が収束に向かう中、JJSは今年度、運動会では午前・午後開催の再開を目指すなど対面教育の充実を図る。
入学式では小学部91人、中学部65人が新たなスタートを切った。中学部の入学式で緒方克行校長は「学校生活を充実するため、仲間や友人をたくさん持つ事、良い友達をたくさん持つ事が大事。友情は喜びを2倍にし、悲しみを半分にするという」と式辞を述べた。
来賓を代表して金杉憲治駐インドネシア日本大使は、「この3年間は大人になった時に何をしたいのか、夢や希望を叶えるための大きな土台づくり。夢に向かって取り組んでほしい」と入学を祝った。
続いて中学部の新入生を代表し、岩田美月葵さんが「中学校生活で困難にぶち当たるかもしれないが、一つ一つにしっかり向き合いがんばる」と決意を述べた。これを受けて中学部3年の野阪碧芭さんは、「JJSでは学年の壁を越えた小中学部の交流が盛ん。現地校との交流もある。何事にも積極的に行動し、お互いに支えあおう」と新入生を歓迎した。
一方、在校生徒数が655人にまで回復したことについて緒方校長は、「レバラン(断食月明け大祭)明けにさらに増える見込みで、在校生徒数を昨年同月比でみると約1・4倍。ただ、増加ペースをみると昨年度の勢いは鈍化している」とした。
今年度の学校運営については、「7月22日に予定される運動会は昼食時間も取り、午後日程も入れた本来の姿に戻したい」と指摘。対面教育の正常化をさらに一歩進めたいとの考えを強調した。(長谷川周人、写真も)