580万台に上方修正 23年販売目標台数 二輪車工業会
インドネシア二輪車工業会(AISI)のヨハネス・ロマン会長は10日、今年の二輪販売目標台数を560~580万台に上方修正すると発表した。地元メディアが報じた。
1~3月の二輪販売台数は、前年同期比44・47%増の182万4073台となり、新型コロナ禍で受けたダメージは予想を上回る勢いで回復に向かっている。
販売目標を上方修正したことについてヨハネス・ロマン会長は、「この3カ月で会員企業5社(ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハ、TVS)がレバランに備えて生産を増やしている。こうした足元の状況を総合的にみて、今年の販売台数は580万台まで達するのではないかと思う。もっとも、第2四半期は商品価格が安定するかはまだわからず、第1四半期と同様に販売が好調かはなお不透明な状況もある」と楽観論を戒めた。
AISIは当初、今年の販売目標を540万~560万台としていたが、第1四半期の販売台数を見ながら、目標台数の上積みに踏み込んだ。
ヨハネス会長は「国内経済が良いと二輪販売も良い。二輪販売はインドネシアの景況を映し出す鏡だ」と述べている。(坂田恵愛)